MS-IME が年を経るごとにオヴァカサンになっていくのは,ちょっとした Windows ユーザなら常識だと思うわけですが.
以前に見た ITMedia の記事「なぜか変換できない vs. なぜか変換できる:最近の「MS-IME」は目に余る――よろしい、ならば「ATOK」だ」とゆー記事が心に引っかかっていた.ていうか記事名長げーなw
で,ある日何となく ATOK のサイトを見ていたら,「体験版ダウンロード」なんてあったんすね?昔はなかったような,と思ったら今年の 4月くらいから公開してる模様.
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思えば漢字変換機能が総称して「FEP」と呼ばれていた遠い昔.ていうか FEP という言葉すらなかった漢字変換機能の初体験は PC-8801mkII FR か何かで,「NEC 漢字変換機能」とかそんな感じの名前.固有名詞ですらねーw4MHz の CPU ではローマ字入力に反応が追いつかなくて,ゆっくりタイプしてやらないとひらがな入力も満足にできない有様であった.
その後……X68k の純正 FEP「ASK68K」から「FIXER 68K」に変更して,革命的な漢字変換効率に衝撃.文章を入力するにあたって,変換機能が「文脈」を考慮して変換してくれるというのが画期的だった.といっても前後の単語レベルでしかなかったんだけど……
PC98 では WX-II を使いつつ,Windows になってからは MS-IME を使っていた.その頃から何か ATOK はあまり好きじゃなかった.といっても漢字変換効率とかの問題ではなくて,たとえば入力時のキーバインドとか,未変換候補の反転表示の背景色がどうこうとか,そういうレベルでw
そのまま惰性で Windows 95 が XP に進化する間ずっと MS-IME を使っていたのだけど,まぁ変換効率はそこそこーって感じ?
ところで MS-IME は Windows に標準で入ってるわけだけど,実は MS Office にもバンドルされていて,それぞれが独立したバージョンだったりするのは MS の Windows 部門と Office 部門がグダグダでうんこだからだが,うちでは MS-IME2002 ってのを使ってるます.これ何だろう,XP 標準のやつか? Office は Office 2000 しか入れていないから 2002 ってこたーないだろうな.
で,評判悪いのは MS-IME 2003 以降ではあるんだけど,2002 も何やら使ってるうちに辞書が壊れるとかユーザ登録単語を中途半端に忘れるとか,使ってて少なからずイラッとする不具合が目についたりするんですわね.
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そんなわけで ATOK 体験版を入れてみた.大昔,ATOK が気に入らなかった理由……色がどうとかキーバインドがどうとか,は,インスコ時に MS-IME 風カスタマイズを選択するとさくっと「これまで通り」になる.えらいえらい.
変換は普通に賢い.貴社の記者がどーとかテストする気もないが,打ち込んだ文字は思った通りに変換されてくれて,ストレスなくて良いね.前後の文章も見てくれてるみたいで,「今日は(変換)暑い(変換)」と「紙が(変換)厚い(変換)」では「あつい」がきちんと適切に選択されてくれるね.
体験版は1ヶ月間使えるようなので,期間いっぱい使ってみて,気に入ったら買うことにしよう.ていうかもう買っちゃってもいいかなって思ってるw