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アレ

  ▽19990904b #日記

 最も感動したのは,「火」「水」の他に,マシンガンの乱射で飛び散る「破片」までもが, リアルに表現されていたことだ. これであと「煙」とか「霧」なんかがリアルに映像化できるようになれば, もはや自然現象で映像を作れないものはなくなるだろう.

 例えば何かが爆発するシーンを撮る場合. かつては,何かを爆発させてそれを撮るしかなかった. しかし今では,コンピュータで, 何かが爆発する映像を作り出すことができるのだ. 実際に爆発させるのでは,例えば失敗してもう一回撮る必要がある場合, その同じ何かをもうひとつ爆発させねばならない. CG では,単に映像を作りなおせば済むのだ. しかも,CG では,そのディテールを自由に変更できるのだ.

 「単に」といってもこれはコストがかかる. かつては,実際に爆発させた映像と同じクオリティの CG を作るには, 実際に爆発させるよりもコストがかかった. コンピュータの進歩によりコストは下がり, やがて双方のコストラインが交わり, CG の方がコストがかからずに済むことになる.

 背景だけじゃない,人間だって同じことだ. いずれ,本物の人間を全く使わずに,登場人物を作れるようになる. 俳優を雇うより安くあがるからだ. 最初は,モブシーンやバックのエキストラなど, 「個性」や「味」を必要としないキャラクタから,CG で置き換えられていくだろう. 「味」というものを CG で表現する事はそうでないものよりもコストがかかるからだ. しかし,さらに時がたてば, 主人公ですら本物の人間を使わない映画ができる事もありえなくはない.

 こうした映像を否定する人間も多くいるだろう. EPISODE I の映像に関しても, 「CG を多様しすぎて,画面が嘘っぽい」といった否定的な意見も聞くしね. しかし,本物の背景でも作った背景でも, フィルムに収まってしまえばそれは単なるデータなのだ. 同じデータになるように背景を作れば,本物の背景との区別はつかない. 背景に限らず,他の何でも,地面でも人間でも同じ事だ.

 コストは下がりつづけていて,今後も下がりつづけそうであるから, ますますこういった CG による置き換えが進みそうだ. あたしが映画を見れるうちにどこまで進めるか, ぜひ見届けたいものだ.

  ▽19990904a #日記

 先行上映の「MATRIX」を見に行く.

 予定通り,新百合ヶ丘のマイカル. 小田急新百合ヶ丘駅前の VIBRE の 6F だ. 小田急線って使う人には便利なトコを通ってるんだろうけど, 横浜人とは無関係なところを通ってるだけに, 駅名も知らんのばっかしだし,その駅がどの辺にあるのかもわからん(笑)  ちなみに新百合ヶ丘は上麻生道路の最果ての世田谷町田街道を, ちょっとだけ世田谷方向に行ったトコにあるのだ.

 ってことで MATRIX.すごい.これはすごい. 序盤のほとんどの場面は真っ暗なんでイマイチなんだけど, 細かいところをいちいちデジタルでいじってる気配がする. 「CG でないと表現できない映像」の他に, 「コンピュータで操作した方がカッコよくなる映像」みたいのが多数あったように見えるのだ. もちろん秀逸なビデオワークで非操作のまま「カッコいい」映像を作ったのかもしれないが...

 あー,例によって,ストーリー内容については割愛(笑)  あたしゃ無粋者ですよってな, ゲイジュツとかそーゆーのは理解できんので(笑)  とりあえずアレだ,前評判から 「映像はスゴいがストーリーはまぁそこそこ」 みたいなジュラシックパーク状態を想像してたんだけど, なかなかどうしてストーリーも面白かったじゃないですか.

 これで少しだけ技術依存を抑えてれば...(笑)  なんかもー,EXPO とかに出展する技術発表プロモーションフィルムかと思ったし(笑)

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