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アレ

  ▽20021123b #日記

今日は勤労感謝の日らしいのだけど,誰が何する日なのかはマジ不明です. 主語がねーんだよ主語が.日本語の悪いトコですね.

とか思ってたら,最近読んでる本「日本・日本語・日本人」っていう, 辞典の編纂とか日本語の研究とかやってた尊敬すべき日本語学の先生 3人が鼎談する, という内容の本なんだけど,その中で 「日本語は文脈や共通の意識・知識をベースにした上で,一を聞いて十を知る言語なのだ」 だそうですよ.

うーん...それはそうなんだけど,ねぇ... 「最近の若い者」がバカばっかなのでいけない,って理由も半分(以上)は頷けるんだけど, それ以前に「共通の意識・知識」ってトコが難しいんじゃないのかね. 貧富の差は緩いながら確実にあるし,その他色々な差がありながら, 知らぬふりで皆を平等に扱おうと(形式的にだけ)するのが良くない.

もっと明確に差がある社会ならさ, 例えば奴隷階級が貴族の文脈コンテキストを推し量ろうとかしないわけよ. 古来の日本語だって,武士が農民の言うことを聞くシチュエーションなら, 上記の「一を聞いて十を知る」が成り立つとは思えないしな. が,現在の日本では,それなりな差が存在しているにも関わらず, 敢えてその差を無視して皆を平等に扱おうとしているのがいけないと思うのだな. ゆとり教育だとかってのもアレだし,子供をやたらと甘やかす親ってのもどうかと. もっと競争させて,差があって勝ち負けがあって, という状態でこそ,人間関係とか自己のための努力とかが生まれるってものではないのか.

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