危険なものを扱う際の社会的責任(とかゆー
▽20051110a
#日記
某氏の日記に書かれてたネタ. だいたいの反応は運転士に同情的なものだったようだが……
ちょっと待ってくれい.ここは敢えて会社側の肩をもつよあたしは. だってさ,例えばタクシーの運転手が膝に泣き喚く長男を抱えて運転してたら, そのタクシーに乗る気になるか? タクシーだったら普通にどんなに頑張っても死傷者10名ってとこだろうけど, 電車って,下手したら100人単位で死傷者が出て, 何万人の生活に影響するんだよ.
しかもそこに至るまでの説明. ネタが朝日新聞だから多少の脚色が入っている危険性は否めないが, 「長男が扉をたたいていたので、注意しようと扉を開けた。追い出そうとしたが、泣いてしゃがみ込んでしまった」 という大筋は変わらないだろう.
まず扉を開けるところから既によろしくないわけだが, しゃがみこまれたって,3歳児を持ち上げて外の妻に渡すことは可能だろう. それをしなかったということは, 「自分の長男が泣くこと > 乗客および沿線の住民を危険に晒すこと」という判断をしたってこと.
ま,実際にはそこまで考えたのではなく,考えなかったのだろうけど. でも後から普通に考えればそういうネガティヴイメージに至るのは理の当然なので, 会社としてはそういう運転士をそのまま使っておくわけにはいかないでしょう. それを許すということは,会社が上記の式を認めることに他ならないわけだから.
ま,結果オーライの人情裁定で,解雇じゃなく運転士から外して事務やらせるとか, もーちっと優しくてもいいのかなって気もするけどね……