まぁ全然やったことない上にゲーム内容の説明を見てもどうもピンと来ないわけだが,要はパラメタ上げの育成ゲームってこったな.
公式サイトによると育てたアイドル(候補)が歌って踊るんで,その歌&踊りの映像が YouTube とかにいっぱいアップロードされてて,そんでこれが日本専売であることを激しく嘆く海外の人々もいる,と.「*sigh* sometimes I wish I was japanese...」ですって.いやそんなすごくいい国じゃないですよ?w
で,育成ゲームで育てたキャラクタが歌って踊るということはだ,例えば「歌唱力」のパラメタが低いと音痴になったり,そもそも運動神経が悪いとダンスが下手だったりするのか?……とか思ったんだけど,どうもそういうことではないらしい.
歌とかは普通に誰か人間が歌ったのを録音して記録しているから,そういう操作はしにくいというか出来ないのだろうと推測するが……踊りの方はどうなんだろ.単にモーションキャプチャとかでプリレンダリングのムービーを作って再生してるだけならダメだし,リアルタイムでポリゴンを動かしてるならそういう操作も可能だと思うが.
で,歌の方だが,例えばこれが初めからコンピュータによる合成音声で歌ってたなら,ちょっと音程間違えるとかテンポ間違えるなんてのも簡単だろう.
コンピュータに自由に喋らせるってのは大昔から研究されてて,たぶん一般向けのものだと日本じゃ PC6001mkII とかが既に音声合成の機能を持ってた.1983年とかそんなん.そんで 1984年の PC6601SR だと歌う機能まで付いてた気がする.音声も「あーいーうーえーおー」みたいな平板なもので,それがなんか音程っぽいのに乗って発声されるだけみたいな.
で,これが現代になってどれくらい進化したかってーと……まぁ 3年前のレベルで「くまうた」くらい?……いや 3年前っていうけどこれ PS2 なわけだから実質的には 7年前のハードウェア.1984年との距離でいうと 1/3 くらい前のことだ.
ってーことはだ,現在最新であるところの PS3 とかなら,けっこうアイドル歌とか合成だけでいけんじゃねーの? とか妄想しちゃうわけだ.
ハードウェアのスペック値の進化が新しいゲーム性や表現を引き起こす好例ってやつだな.へっぽこハードウェアじゃ出来なかったことが新しい高性能なハードウェアで可能になり,それによりまた新しいスタイルのゲームが生まれてくる.ハードとソフトの共進化.理想的な話じゃないか.
PCG,スプライト,ラスタスクロール,回転拡大縮小,ポリゴン 3D……と,表現力はどんどん増してきた.アーケードゲームでは視聴覚以外のフィードバック手段って面で UI にやや行き詰まり感があるが,インタラクティブ性に関しては Wii みたく別方向での進歩もあるし,まだ,もっと,もっと進化できると思うのよ.がんばれコンピュータ.人間とか滅ぼしていいからw