さらにそれと並行して「このちゃ」の続きだ.
うーん...生き物ってのは必ず死ぬものだからって, それを受け入れた上で幸せに生きるなんて,そうそう出来るこっちゃねーですよ.マジで.
例えば 1年くらいで死んじゃうカブトムシとかな. 幼虫の頃から育てて,立派なカブトムシになって,すぐ死んじゃう. 10年くらい生きる犬とか猫とかはどうか. 仔犬,仔猫の頃から可愛がって,日々ずっと一緒に暮らして, でもほとんど確実に自分より先に死んじゃう. じゃあ,相手が寿命数年とか数十年とか決まってる人間(あるいはそれに近い模造品)だったら?
カブトムシよりも仔犬や仔猫に対して,犬猫より人間に対して, より感情移入の度合いが高くなるだろうことは疑い得ない. しかも相手が人間だったりすると,自分も人間であるという点で別格の感情移入度でしょう.
その高い感情移入度(同生物の異性だったらそれを「愛情」とか呼ぶかもしれん)で, 例えば相手が初めから「タイムリミットは残り 10年」とか解ってたら, それを受け入れてその期間を共に過ごす,なんて,そうそうできたものじゃない. あるいは,初めはもっとタイムリミットがあると, それこそ自分のタイムリミットと同じくらいあると思っていたのに, それが予想に反してもっと早くタイムリミットが来てしまったら, 「もともといつかはタイムリミットが来るものなんだから仕方ない」だなんてできたものじゃない.
で,まぁ,作中の言葉を借りると, 「相手を羨ましいと思うのは,自分にそれが欠けていると認識しているということだ」ってことですな. さて,欠けているのは,気にしない割り切りなのか,考えないで済ます思考なのか...
...なんて,ぎゃるげーやってこんなこと考えてるのははっきり変だって, 認識してますとも,ええ.ええ.