オゾンホールの謎
▽20040602a
#日記
夕食に社の同僚様たちとジョナサンに行ってたら,みっちからメール. 「オゾンホールってどうして南極にだけ出来るんだ?」
……んーんんん,確かに謎ですな. 自転運動とか磁場とかを持ち出すなら北極にも出来そうなものだし……
ってことで Web で調査.いくつかあった中で解りやすいのはここかしら.
理解のためにまとめとくとー,えーっと.
南極の冬場は一日中太陽が昇らない「極夜」になる(白夜の反対). で,極夜の間に,南極大陸をとりまく偏西風がジェット気流となって「極夜渦」を作る. すると南極上空はめっさ冷えるし,渦のせいで外側との大気の交換がほとんどできなくなる.
上空が -78 度を下回ると,「極成層雲」という,硝酸と氷から成る雲ができ, 化学反応でフロンガス由来の塩素化合物から塩素原子が発生する.
これが極夜渦の中で蓄積していき,春になり日光を浴びると, 光化学反応により活性塩素原子となり,これがオゾンを分解する触媒となる.
なお,同じことが北極で発生しないのは,北極の周囲は陸や海が入り乱れているので, 極夜渦が安定しないため,温度が南極上空ほどには下がらないからである.
へぇぇぇぇ.そうだったのかー! みっちにはこれをメール返信して 78へぇ いただきました(笑)