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#日記
毎日の通勤時間とか,ふと時間が空いた時には必ず本を読んでるので, いつも何かしら文庫本とかを持ち歩いているわけ. で,今日持っていたのが「岩波文庫版・韓非子(上)」.
韓非ってのは中国の春秋戦国時代末期の説客(思想家)で,
「法治主義」を唱えて秦の始皇帝に大きな影響を与えた人.
法治主義ってのは,これまで王族が好き放題に国民から税収を得ていた政治を革め,
法で規定する事により,
「民から必要以上の税を搾取しない(必要分は必ず得る)」とか
「たとえ王族でも悪事には相応の罰を与える(相応以下でも以上でもない)」とか,
を確実にする事をさす.
王族が悪事を働いても罰を受けないとか,
税収官が不要に民から税を得て私匿したりとか,
そういう事が当然のように行なわれていた当時で,
「法」ってものを木目細かく規定して王の恣意によらない政治を実現しよう,という,
とても志の高い思想だったのだ.
で,その「韓非子」を社の人々が見て「何それ?」とか色々言うので,
周囲の人々にマーケティングしてみたら.
なんと 8人中 1人しか「韓非子」を知らないじゃありませぬか (;_;)
みんなー,社会とか世界史とか古典とか漢文とかで習っただろー? (;_;)
「世界史で尊敬する人リスト」のかなり上位にいる「韓非子」がちっとも知られてなくて,
ちょっと悲しかったのでした (;_;)