Webページの更新に, 今までは「小次郎」というソフトを使っていたのだが, 何となく「AutoFTP」を使ってみた. どちらも FTP ツールの中でも Webページ更新を目的に特化したもので, ローカルの Web の更新されたファイルだけを選択して ftp アップロードしてくれるのだ.
小次郎と AutoFTP,どっちも色々と優れたソフトなんだが, 根本的に違うのは更新ファイルの識別方法だ.
小次郎は二通りのやり方で更新ファイルを識別できる. ひとつは,サーバに入ってサーバ上のファイルのタイムスタンプをゲットし, ローカルファイルのタイムスタンプと比較する方法.サーバとローカルの時計誤差も設定可能だ. もうひとつはローカルファイルのアーカイブビットを使う方法. MS-DOS のファイル属性のひとつに A というのがあって, これはつまりディレクトリ D でなく通常ファイル,という意味らしいんだけど, 通常の Windows のアクセスルーチンは A なぞ考慮しないので, これは盲腸属性となっている. しかし新規に作成したり書き込んだりしてファイルをクローズすれば, A 属性が付いていないファイルにも勝手に A が付加されるのだ. これを利用して,転送したファイルの A を消去しておけば, 次には A のついているファイルだけを転送することで, 前回に転送した以降に更新されたファイルが識別できるのだ.
AutoFTP はもっと単純で, 転送した日付をファイルに取得しておいて, ローカルファイルのタイムスタンプがこれ以降であれば転送対象とする. この方法は,サーバに入る前に転送対象が判るので, 高速かつ無駄なく ftp できるという利点がある.
AutoFTP の利点は,上記の通りあらかじめ転送対象ファイルが判る上, それにチェックを付けたりして, 「今は転送しないファイル」とかの作業が簡単に行なえる点だ.
反対に,小次郎のみにある機能もあって, 「自動転送」とでもいおうか, つまり起動すると勝手に転送して勝手に終了するモードがある. 「勝手に終了」は AutoFTP にもあるが, 「勝手に転送開始」は機能として存在していないようなのだ. これがあると,ランチャから起動したら後はもう放っといてよくなるので, 非常に便利なのだ.AutoFTP にぜひ付けてほしい機能だ.メールしちゃおっと.