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アレ

  ▽20010113d #日記

 さて,今日は昼過ぎに山崎氏と六角家に行く計画だ. みっちも召喚したのだけど, さすがに休日には家族のために働かないと家族でなくなられてしまうらしいので, まぁやむを得まい.

 しかし行くたびに思うんだけど, 六角家のオーダシステムは構造的に欠陥があると思うなぁ. どういうのかってーと,行列のお客さんを壁際に一列に並ばせるのはいいとして, そのオーダの取り方が, 店員が端から順に全部聞いて回って, 10人くらい続けて聞いたら今度は厨房に向かって全員分を叫ぶ,という.

 つまり人間の記憶力と声による情報伝達の正確性に依存しきった方式で, 誰かがちょっと間違えたら誤オーダが発生してしまうという. エラー訂正機構は全くないわけではないが, 厨房の中の複数人が聞いていて誰かが間違えたら誰かが訂正する, という至って信頼性の低そうなシステムが採用されている. ボトルネックは当然ながら客に聞いて回る立場のフロア店員で, 彼が聞き間違えたらほとんどエラー訂正ルーチンを通らずに誤オーダがパスしてしまう.

 とかって,「人間 == エラー」と考えてしまうのは,プログラマの悪い癖なのかな?  もっと人間の処理能力を信頼すべきなのかな?

 世間には稀に「職人」と呼ばれる通常の人間より遥かに高性能な人間がいるものだけど, 六角家の店員は全員それであるから MTBF は極めて長い,とか呑気に考えちゃってもいいんだろーか. もしそうだとしたら六角家の未来は暗い(稀少な職人を補充できなければ店が成り立たない)し, そうでないなら依然としてシステムのエラー率は高いままだし, つまりどちらにしてもこのシステムを採用する限り六角家には未来がないんでは. 早急に何とかすべき...

 と,ここまで考えて, 「何で六角家の未来が暗いといけないのか?」って事を考えてない自分に気付いてみたり(笑)  ハナから一代限りでやるつもりの店なんて世間にはいっぱいありそうじゃんね? ラーメン屋を未来永劫まで維持しようという発想自体が既に貧しいかな?

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