あたしの思い描く未来像のうち,映画に関しては,ほぼ全てが CG化されていくんじゃないかってのがある. 特撮を撮るより,全部 CG で描いてしまった方がコストが安くなるからだ. 背景なんかは今でも CG が多用されているし, 最近では大道具やメイクアップまでもが CG 化されている. 基本となる映像を物理的に撮影し,それを CG で加工して望みの絵を作るアプローチだ. これを映画型アプローチと呼ぼう.
これと逆のアプローチで,全てを初めから CG で描いてしまう方法もある. これは CG 型アプローチとでも呼ぶべきか. 今の CG では人間の動きや表情がまだまだ作り物っぽくなってしまうが, これは端に技術の進歩を待てばいい話だ(消費者側としてはね). そういうトコに部分的に本物の人間を使うという手法もある. モーションキャプチャとかがそれだ.
FF10 の映画はまさにこの後者の手法. 動きなんかはモーションキャプチャで人間を使ってるらしい.
これも前々から考えていたことだが, まず前提条件として,将来は必ずフル CG 映画が普通になり, 「本物の人間を使った映画」というのは, 今でいう「CG を使わずにコマ撮り」みたいな「味があるよね」レベルのものになる.
で,そこまでの繋ぎとして,「絵は全て CG で動きや表情などのベースが人間」という段階があるはず. これは映画型・CG型のどちらにおいても過程としてありうる. この時期はけっこう長く続くと思うが,そうなると, 「モーションキャプチャ俳優」という職業ができるはずだ. 今でいう「スタントマン」とはちょっと違う,「普通の」動きのための俳優. 逆に,映画型アプローチでは「スタントマン」は廃業だ.CG でやった方が安くなるから.
ってことで,今回の FF10 は,CG 型アプローチ(道のりの遠い方)として, これはもう確実に応援しなければならねー映画なわけさ. ぜひぜひぜひ観に行かねばー. あ,ストーリについては知らない(ぉ あんま面白くなさそーだったけど(ぉぉぉ