アホかこいつ.
このコラムの中の「コマンドラインに取り残された人たち」って文.
古くからパソコンを使いつづけている人たちは、これらのGUIに馴染めない 人も数多くいる。それは、MS-DOSのキーボードの操作体系に慣れ、マウスに持ち替える のが面倒で、持ち替える動作が本能的にできないのだろう。
「マルチウィンドウインタフェース」と「GUI」と
「マウスによるポインティング」を混同しているように見えるが,
ここではこれらをひっくるめて GUI と呼ぶ事としよう.
なぜ「キーボード」という装置がパソコンから消えてなくならないのか,
こいつは考えた事がないに違いない.彼の言う「GUI」たるものが,
新しくて,良くて,すべての作業を効率化するものであれば,
とっくにキーボードとかの過去デバイスは捨てられていると思うんだが.
なくならない理由に「文字入力に関してはキーボードは圧倒的に優れているから」を思い付けば,
あとは簡単だ.CUI がなくならない理由はいくつかあるけども,
そのうちのいくつか,「見ないで操作できる」「ひとつのデバイスで全て操作できる」は,
GUI に対する圧倒的な利点だ.
ある処理を実行したいとしよう.GUI なら,対象ファイルを選択して実行ボタンをクリック.
CUI なら,処理コマンド名に対象ファイル名を引数として与えて Enter.
一見すると CUI の方が手間がかかるように見える.
しかし,GUI 方式を詳細に見てみるとその欠点が判る.
まず対象ファイルを選択するためには「ファイル選択」の動作を行なう.
これは,画面にファイル一覧が表示されるので,目でそれを追って目的ファイルを探し出し,
それをマークする.必要ならウィンドウをスクロールさせる.
次に実行ボタンのクリックだが,これもまず目で実行ボタンの位置を確認し,
その位置まで正確にマウスポインタを移動させ,
ポインタがボタンの上にあるのを目で確認した上でクリックする.
CUI ではどうか?
ファイル名の選択はワイルドカード等の技術が発達しており,
わずかな入力で複数のファイルを同時に指定する事ができる.
選択も実行もキーボードから行なえるために,極端な場合はTVを見ながらでも処理できる.
逆に CUI の欠点は,GUI の利点を持たない事,
つまり「知らないと使えない」「慣れないと使えない」に帰するだろう.
しかし,それこそ彼の言う「ユーザの怠慢」に他ならないのではないか?
もちろん,GUI に馴染めないからって CUI に固執するのは論外だ.
だが,真に作業を効率化しようとする時,
GUI に固執する事は逆に大きく作業効率を落とす事になる.