▽19980814c
#日記
したら,やっぱし降らないんだな,これが(笑)
まぁ裏目に出るのはいつもの事なので気にしない(ぉ
なんとなく帰りに本屋とか寄ってみる.
ここ数日,安能務の「中華帝国志」を読み返してたので,
なんとなくソレ系の文庫本とかを見てみた.
安能務って,「封神演技」の文庫版を翻訳した人,
っていうと通りがいいかもしれない
(それでもぜんぜん知られてないかもしれない (^-^;).
この人,「封神演技」という殷周革命を題材にした中国の民話を翻訳した後,
「春秋戦国志」で春秋時代を,「中華帝国志」でその後現代までの中国を,
それぞれ歴史小説として書いてるんだけど,
中国史に対する視点が一風変わっていて,読んでて飽きない.
通常は中国は儒教国家であるとして皇帝や官僚の動きを見るものなんだけど,
この人は民衆(つまり大多数の中国人)を中心に据えて,
中国人的思考法をベースに物語を展開させる.
中国を舞台にした普通の小説を読み飽きたら,
ぜひ読んでみるとよいかも (^-^
で,それもあって,宮城谷昌光の「介子推」とかが目に入ってみる.
この作者は,割と伝統的な中国史観の中で,
すごく生き生きとした人間ドラマを書く人で,
「熱い男の生き様」とかそういうものを,
奇麗に描ける文章力の持ち主なのだ.
古代中国を舞台にした純小説といった趣である.