地雷なのか名作なのか，予告編を見ていてもイマイチ判別しづらかったこの作品． やっぱ見とくか，ってことで鑑賞に．

結論から書きますと，ええ，けっこう名作風です．

こういう作品にありがちな「根底から滲み出る日本を小馬鹿にした雰囲気」がない． それどころか，むしろ，日本人のコンプレックスの裏返しとしての 「日本人による反日感情」が表現されているのに驚いた． もっともっと歪んだ日本観が炸裂するのかと思ったら， その辺も比較的マトモ．突っ込みどころはないわけじゃないが， まぁ演出の許容範囲かな，あたしとしては．

日本語で会話してる部分は逆に英語の字幕が出るのだけど， さすがに翻訳を読んでると「それはちょっと違うのでは……」ってのがいくつか． けどこれは英語→日本語でも同じなのだろうきっと．字幕はスペースの問題があるから特に． にしても，確かに，「武士の本懐」なんて語は英語で表現するの大変そうだ． 単純に duty なんて訳されてて，それは違う，とは思ったが……