で,今日久しぶりに首都高をフツーに走ってみて思ったのだけど... よく地方の人が「首都高は怖くて走りにくい」というんで, そうかぁ? とか思ってたんだけど,その気持ちが少し解りました.
先日の旅行の際の,三重~和歌山辺りの道路を延々と走る感覚. 信号や渋滞による停車自体がほとんどなく, 加速も減速も非常に穏やかで,他車も大体は一定速度という, まぁ何というか非常にヌルい走行環境に慣れてしまうとね. 首都高や首都圏一般道の,急加速・急減速,原因不明の速度変化, こういうのが非常に忙しく感じるのだな.
地方都市なんかでは,軽自動車の登録台数が多い. これって,一家に一台どころか一人一台なので, 維持費の安い軽自動車が求められる...ってことなんだと思ってたんだけど, 実は他にも理由があるんじゃないかなって思った.
つまり,地方の走行パターンでは, クルマにパワーがいらないために軽自動車でも不満が出にくいのだ. 逆に首都圏パターンではパワーは重要だ. 先日,紀伊半島を走っていた時は, あたしは 50km/h なら 4 速 2100rpm くらいで走っていた. ところが首都圏では 50km/h なら常時 3 速(踏めばブーストがかかる回転数)でないと 「いつ来るか判らない次なる急加速」に対応できないのだ.
よく「首都圏は狭いしクルマも多いのにデカいクルマばかり走ってて無駄が多い」なんて聞くが, デカいクルマ == パワーのあるクルマ,と考えると, これが求められるのは無駄どころかまさに必要だからであると考えられる. 逆に,大パワーで高速度巡航が可能でありそうな地方では, 軽自動車で充分,という. 快適性と周囲への悪影響の点で常に二律背反を抱えている 「自動車」というものに,よく似合った結論だなぁ...