元々からボクシングとか普段興味なくて「内藤ってつおいの？」とかってレベルのあたしですが，話題の「亀2号が負けたらﾊﾗｷﾘするボクシング」を昨日こっそり録画しといたので，昼間仕事しながら見てみた．

いやぁこれは……想像以上にひどいな．ボクシングの試合そのものの評価は完全に門外漢なので控えるが……

クリンチの間ずっとヘッドバットと太もも殴り，あれは反則にはならんのか？　ならないなら内藤もやってるだろうから反則なんだと思うんだが．後半では「足殴んじゃねーよ！」ってレフェリにアピールしてたし．見えないところでだけやってる「上手な反則」だったんだろうか？

で，それ以上にひどかったのが実況・解説の偏向っぷり．まず最初から「チャンピオンの防衛戦」でなく「亀田の挑戦」というスタンスの番組構成．「局としてはこっちを応援してる」ってことを明示したいのかね？　でも，だとしたら，試合現場での観客の声援を聞く限りでは，明らかに応援する対象の選択ミスだと思うが．

ガード以外に何もしないでいると「内藤は手数は多いが有効打は入っていない」で，亀田の反則に内藤がキレ始めると「相手の反則をアピールし始めるのは試合状況が苦しくなってきた証拠」とか，完全に負け体勢に入ってくると「18歳という若さでチャンピオン相手によくやっている」とか言い初めて，トドメにあの謎のレスリングへのコメントが「若さ故ですね」ときた．

だからさー……会場でブーイングの嵐なんだからさー……もうちっと空気読めよ．局の事情はともかく現実的に支持されてないんだからさ．元チャンプとか元ボクサーみたいなひとが 2人くらい解説に来てたが，彼らはいわゆる「魂を売り飛ばしたひと」という認識でいいんですかね？