▽20030204a
#日記
Web 上にモノを置くということ,つまりブラウザで見える場所にモノを置くということ, つまり特別な手順や認証をせずとも http プロトコルで GET できるようファイルを設置するということ. これをやった時点で,基本的には「誰もがそのファイルを取得してよい」 という許可を与えたのと同じだと思うのね.
で,そうはいっても,例えば他人の画像を <img> タグで自分のページに使用したりするのは, これはまぁフツーに考えてよろしくないやね. でも,その画像(しばしば,その画像を含むページ)へリンクを張ること自体は, 大抵はセーフと見做される.
この,エラーとセーフの境界条件がひどく曖昧なので, 大抵は運営者たちの間における暗黙の了解に基づいているのだろう. まぁ境界条件をきちっと設定する術など本質的に存在しないだろうと思うのだけどね. 自サーバだの他人のサイトだのって概念自体が, 物理世界の土地所有みたいに明確なものではないし, そのリソースの製作に関わったかどうかなんてのは,値が連続可変すぎて条件化できなかろう.
明確に出来る,というか,既存の著作権とかそーゆーのの絡みで, 一応でも基準が示されている使い方もある. 基準があるならそれを使えばいいのだけど, 例えば「リンクを張る」なんてのは既存の法では定義されていない「使い方」なわけで, これらの行為に対してはやはり明確な基準はない.
明確な基準がない場合はどうするか,というと, そのリソースを保持していると考えている者が, そのリソースを使用せんとする者に対して, 行為ごとの許可や禁止を「お願い」して,紳士協定により決定するわけだわね.