ってことで,結局,なぜ皆が日曜日から始まると考えているのかの理由は, ほとんどが「カレンダを見れば日曜から始まっている」のが理由らしい. しかし,なぜカレンダは日曜から始まるのだ? そもそもの前提である「神が休んだ日が日曜日」ってのが間違ってるのかもしれんなぁ.
こういう疑問は大抵「暦と占いの科学」という本で解決するのだ. 古い本だけど,そもそも暦や占いなんてのは紀元前とかのレベルで古いものなので, 現在でも非常に有用.ISBN コードが本のどこにも書いてないのが気になるが(笑), 新潮選書「暦と占いの科学」永田久著,だ.
で,その本によると... まず,「休む日」の呼び名は世界でもまちまち. 日本は「日」,英語は「Sun」と,両方とも「太陽の日」を意味しているが, フランス語やイタリア語なんかではラテン語系で「主の日」であるらしい. ロシアやポーランドなんかのスラヴ系,あとギリシャ語では「復活の日」, イスラムやアラビアでは「第一の日」らしいが, これは「週の先頭だから」って理由らしいので, 今回の理由探しではあまり重要でないかもしれん.
月曜日はどうかというと,日本語,英語なんかでは「月の日」. スラブ系,あと中国では「第一の日」だ. ギリシャ語やイスラム系は「第二の日」. イスラム系は前述の通りちょっとどうかって感じだけど.
では,週の最後の日については? 英語,日本語では「土星の日」. つっても英語は深読みすると「農耕神サトゥルヌスの日」であるらしい. で,ユダヤ教では「神が休んだ日 == 安息日(sabbatum)」として, その影響でイタリア語やスペイン語なんかでも基本的に sabbatum が語源となる名前らしい. 全体的な傾向として,週の最後はほとんどが「安息日」か「サトゥルヌスの日」で, 少しだけ「洗濯の日」(?)とかが入っている.