ここ数ヶ月の間,伊秩弘将が自分の手持ちの歌手たちに新曲を提供せず, 軒並み HIM のカバーを歌わせていたわけだが, ついに HIM のみならず HIM-egg として出した 「AS TIME GOES BY」までも SPEED の一人にカバーさせてるのであった. うーん,先日の情報ではそこまではつかめていなかったわ.
あと MAX の「AQUARIOUS」は「銀河の誓い」というタイトルになっている. 「アダムとイブ」といい「GOD BLESS THE WORLD」といい, タイトルが変更された曲の新タイトルって, どーも全般的にセンスねー様な気がする... まぁ個人的意見なんですけど.
で,この「AS TIME GOES BY」の歌詞の中に, 「聞こえるのはベルと心の Vibe」なる節があったりする.うーん,ベルの Vibe! 曲自体はコギャルがうろうろして虚しさを覚えつつ遊んでる, って内容だが(すげー端折りっぷりだ), この当時はまだ高校生はポケベルを持ってたのだ. この直後くらいから高校生は PHS を持つようになったが, まぁ歌詞が「ピッチと心の Vibe」では少し語呂が悪い気がする.
ちょっとの間に「ベル」なんて単語が風化してしまってるってのは, ずいぶんと忙しい話だ. まぁ携帯 + 文字メールがあればポケベルは完全にリプレース可能なので, 風化するべきテクノロジーではあるのだが...
そーいえば大黒摩季の「あなただけ見つめてる」では, 主婦がポケベルを新たに使用し始めるシーンがある. これが確か 1993 年くらいだったかな? この頃にはたぶん携帯電話とかは黎明期だ. 「P」ってのが 1993-03 発売らしい. この後「PII」「PII-HYPER」「P101HYPER」と 1年おきくらいに出るわけだが, いわば現在のケータイに繋がる元祖みたいな機種なわけで, 持ってる人はすげービジネスマンかちょー金持ちだったのだろう.
話が逸れた(笑) いあ,つまりこういう「時事ネタ」を歌詞に織り込むってのは, この「AS TIME GOES BY」みたいな同時代性を売りにする歌では必要なことなんだろうけど, 後々になって聞くことを考えるとあまりいい事ではないなぁ,と. という事は,つまりこの歌をカバーでリサイクルするって方法そのものに問題があるのだろうな. という結論にしよう(笑)